【Googleスプレッドシート】選択項目によって別のセルの色を変える/複数条件を設定する方法（条件付き書式）

こんにちは、歯科衛生士・ママライターのミホです。今回は「Googleスプレッドシートで、条件付き書式で選択項目によって別のセルの色を変える/複数条件を設定する方法」についてです。備忘録です。

Googleスプレッドシート初心者の方向けに、まずは「そもそもプルダウンの設定方法（選択項目の作成方法）は？」という部分からお伝えしますので、もうご存じの方は「②条件付き書式選択項目によって別のセルの色を変える方法」からお読みください。

①プルダウン設定方法（選択項目の作成方法）

プルダウンとは

ウィンドウの特定の部分をクリックすると表示されるメニュー。プルダウンやドロップダウンメニューとも呼ばれる。表示されたメニューの中から項目をクリックすると、その項目が実行される。

参考コトバンク

プルダウンとは、以下のような項目を選択できるもののことです。クリックすると選択肢が表示され、選択することができます。

まずはこのプルダウンの設定方法を解説します。

1. プルダウンを並べたい範囲を選択
2.「データ」>「データの入力規則」をクリック
3.「＋ルールを追加」をクリック
4. 項目を作成

プルダウンメニューを表示させたい場所をクリックして選択します（画像内①）。

そして上メニュー「データ」（画像内②）から「データの入力規則」（画像内③）をクリックします。

右側にウィンドウが立ち上がるので、「＋ルールを追加」ボタンをクリックします。

「範囲に適用」は、触れなくてOKです（先ほど設定済みのため）。

「条件」は、デフォルトで「プルダウン」が選択されているため今回は触れなくてOKです。ここを変更すると、選択した範囲に日付（カレンダー）を表示させることができたり、チェックボックスを表示させたりすることができます。

その下の入力欄のテキストを変更して、プルダウンメニューに表示させたい項目を設定しましょう。例えば下画像のように、「未着手」「進行中」「完了」と3つを設けると、進捗を管理したいとき等に便利です。

項目ごとに色を変えることもできます。項目の入力欄の左から色を選択できます（デフォルトでは上画像のようにグレー）。項目ごとに色分けすると、状況を把握しやすいですね。

この記事の本題です。例えば以下のようなときに便利な機能です。

「プルダウンでAを選択したときは、この欄を自動的に黒塗りにしたい」
「プルダウンの項目によって次の入力欄が異なるため、それがわかるように色で示したい」
「プルダウンでBを選択したとき、入力者に注意を促すようこの欄を赤色にしたい」

ここで注意したいのは、「条件の元となる範囲」ではなく、「条件適用後に色が変わってほしい部分」を選択するということです。

例えば下画像において、

進捗状況が「未着手」のとき、注意を促すため「期限」の欄を赤色にしたい

という場合。

この場合、「条件によって色を変えたい範囲（条件適用後に色が変わってほしい部分）」はD列となります。

「条件によって色を変えたい範囲（条件適用後に色が変わってほしい部分）」を選択した状態で、上メニュー「表示形式」内「条件付き書式」をクリックします。

すると右にウィンドウが立ち上がるので、「セルの書式設定の条件...」という部分を「カスタム数式」に変更します（デフォルトでは「空白ではない」になっています）。

するとすぐ下に「値または数式」と書かれた入力欄が表示されるため、以下の数式を入力します。

=$A1:$A989="〇〇"

数式を簡単に解説

〇〇：プルダウン内の任意の項目を入力します。「プルダウンで〇〇の項目を選択したとき、セルの色を変えたい」という意味です。
例進捗状況が「未着手」のとき、注意を促すため「期限」の欄を赤色にしたい→「=$A1:$A989="未着手"」と入力

$A1:$A989：「A1からA989（Googleスプレッドシートの一番下の行）まですべて同じ条件で良い」という意味です。つまり今回の例のようにA列すべてに同じプルダウンを設定しており、同じ色付け条件で良いという場合はこれでOKです。