【イスラム教ラマダーンとは】期間中は半ズボン禁止?ルールと時期まとめ
イスラム教について
イスラム教の信者(=ムスリム)の数は16億人、キリスト教(22億人)に次いで世界2位。主に中東や東南アジアなどで信仰されています。他の宗教と比べて「戒律(決まりごと・ルール)」が厳しいことで有名です。イスラム教の概要や歴史についてはこちらのサイトがとてもわかりやすいです。
イスラム教のラマダーン中は半ズボン禁止?
イラク北部の地域で、地元警察がこんな命令を出したとして話題になっています。
・ラマダーン期間中の夜間、公共の場で半ズボンをはいた場合、警察が警告や逮捕を行う
・釈放前には二度と半ズボンをはかないことを誓わなければならない
現在、イラクはちょうどラマダーンの期間中。警察は「社会の伝統を守るため」としており、すでに20人が逮捕されているとのこと。
「半ズボンはいたら逮捕」 ラマダン中のイラクでお触れhttps://t.co/rBcyzh37j8
— ユウキ (@yuginbucks) 2019年5月13日
世界は広いよww
子供達は長ズボンで「缶ケリ」やるのか?? かわいそうに・・・
イランの場合、ラマダン中に限らず半ズボンはNG。半袖シャツもあまり良くないとされていましたが、こちらはどこでも見かけました。イスラム圏って「校則の厳しい学校」みたいなとこありますね。 https://t.co/vM6TKa3JhT
— 神田大介 (@kanda_daisuke) 2019年5月13日
他の宗教と比べて戒律が厳しいと言われるイスラム教ですが、いくらなんでも半ズボンをはいただけで逮捕されるとは・・・現地の若者たちからは批判の声が多く上がっているそうです。
イスラム教のラマダーンとは
イスラム教の考え方では、ラマダーン月と呼ばれる、神聖な期間がおよそ1ヶ月間あります。イスラム教徒(ムスリム)は、その期間の日の出から日没までの時間は断食が義務付けられています。これをラマダーン(断食)と言います。食べ物はおろか水も飲むことができません。
イスラム教徒(ムスリム)にとってラマダーンは修行のひとつ。さまざまな欲を捨て、神への献身に没頭する期間です。その他喫煙や悪口・噂話も罪とされ、禁止されます。
もしラマダーン期間中にその地へ旅行に行った場合。旅行者、病人、妊婦などはこのラマダーン(断食)の義務は免除されるとされています。しかし基本的には別の数日間に行うべきともされています。
断食に慣れていない私たちにとって急な断食は体調を崩す原因になりかねません。旅行を計画している場合は、ラマダーン期間中を避けていくのが無難かもしれませんね。
イスラム教のラマダーンの時期
西暦 | ラマダーン開始日 | ラマダーン終了日 |
2018年 | 5月15日 | 6月14日 |
2019年 | 5月5日 | 6月3日 |
2020年 | 4月24日 | 5月23日 |
現在世界で使用されている「太陽暦」は1年=12ヶ月=365日。しかしイスラム教下では「太陰暦」が使用されており、1年=12ヶ月=354日となります。そのためラマダーンの時期は毎年変わってきます。